出会い系の魅力に迫る
「えっ..…お、おでんを買いに行ってた」おでんなら、スーパーではなく、やっぱりSだ。
「おでん、買ったの?オレのもある?」明るく振る舞う夫。
「い、いや、結局、買うの、やめたの」ワケのわからないことを口走る私。
「そつか−。
じゃあ、さっき、ついでに買ってくれば良かったね」夫は怪しみもせず、私をなぐさめようとした。
「事故のことは、あまり気にしなくていいよ」こちとら、事故のショック以上に、自分の悪事がバレないかと焦ってるっていうのに。
後日、私の車のキズを直しに、夫と一緒に修理所へ行った。
「あれ?車体の下側も擦ってますね。
どうかされました?」車屋さんの指摘に、ピンときた。
それは、先日、ライトをつけ忘れてとある駐車場から発進夫が撫然として答えた。
まったく、なんてオンナ。
しかし、実をいうと、私も怖くなっていた。
少し、落ち着く必要があるかもしれない。
大きな事故を起こす前に、Hさんと連絡をとるのは、少し控えよう……。
ところが、彼とはある日、突然、連絡がとれなくなった。
仕事が決まった私は、昼間、ウチにはいなくなるので、編集室へ電話をするようHさんに頼んでいた。
Hさんは言われるままに、電話をかけてきた。
Sさんが電話をとる。
「Nチャン、彼から電話よ〜」驚いた私は、電話線につまずいた。
すかさず、周りから冷やかしの声。
「彼からの電話だからって、そんなに慌てなくても〜!」私が電話口に耳を当てた時、電話は切れていた。
Sさんは電話を保留にしていなかった。
みんなの冷やかしの声を聞いたHさん自身が、電話を切ったようだった。
その日、何度こちらから電話をかけても、彼は電話に出なかった。
し、別センチほどもある車止めを、気づかずにドッコンとまたいだ時にできた傷だった。
その時も私は、公衆電話からHさんに連絡した後で、かなり慌てていたのだ。
私は夫に、罪をなすりつけようとした。
「アンタ、私の車でどっか行った?」「行かないよ」一般的に、夫婦は共通の価値観に支えられているという。
価値観とはなにを好み、なにを楽しみ、なにを大事と考えるか、ということだろう。
共通の価値観には、趣味も含まれると思う。
スポーツマンでアクティブな彼と、基本的にインドア派でコアラタイプの私。
共通の趣味を探せば、カラオケとドライブ、ということになる共通の趣味は夫婦を救うのだろうか?私たちは試しに、カラオケに行ったことがあった。
離婚問題を話し合いつつ歌うわけだ。
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